活躍が期待される選手紹介

【サッカー】 谷田部 晃輔(やたべ こうすけ)さん

【プロフィール】

谷田部晃輔(やたべ こうすけ)

1996年2月2日、下野市生まれ

身長182㎝、体重69㎏

下野市立南河内第二中学校 ― 真岡高校 ― 拓殖大学 ― FC CASA(2018~)

好きなサッカー選手はズラタン・イブラヒモビッチ(ACミラン)、クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)

好きな食べ物は刺身

【実績】
真岡高校 2013年 全国高校総合体育大会(インターハイ)ベスト4
FC CASA 2018~20年 栃木県社会人サッカー1部リーグ優勝
2021年 栃木県知事杯栃木県社会人サッカー大会優勝

諦めることなく挑戦を

2022年の「いちご一会とちぎ国体」では真岡市もサッカーの会場となっています。本県代表チームの中心選手として活躍が期待されるのが、真岡高校出身で現在は小山市の社会人チーム、FC CASA(カーザ)に所属するGK谷田部晃輔選手(25)です。これまでのサッカー人生や、地元開催の国体に向けた思いなどをうかがいました。

谷田部さんは公務員として働きながら、FC CASAの練習に参加しています。「仕事とサッカーの両立は正直きついですが、サッカーが自分のモチベーションになっている部分もありますし、仕事だけでは味わえない喜びを実感できます」と声を弾ませます。サッカーを始めたのは小学校3年時。友だちがサッカーをやっていたことがきっかけでしたが「その友だちはかなり上手かったので同じチームではできないと思い、別の友だちから誘われて選んだのが南河内SSSでした」と話します。初めはDFでしたが、小学校卒業間際の試合でたまたまGKをやったところ思った以上に上手くできたことから、中学から本格的にGKに転向しました。高校は真岡高校に進学。「県内の県立高で一番サッカーが強いというイメージでした。学力的にも合格圏内だったので、迷わず決めました」

ここで止めればヒーロー

真岡高校で正GKの座をつかむと、3年時の2013年夏、福岡県で行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場します。1、2回戦は1点差の接戦を勝利。3回戦は立正大淞南高校(島根)、準々決勝は滝川第二高校(兵庫)という強豪校を相手に、ともに0-0からのPK戦の末、勝利します。PK戦はいずれも谷田部さんがファインセーブを披露し、勝利の立役者となりました。「あのときは県予選も含めPKでは誰も外さなかったので、自分が1本止めれば勝てるという思いでした。『ここで止めれば自分がヒーローだ」という色気もありましたね」と笑います。一方で「対戦相手は強豪校だったので、かえって『負けられない』というプレッシャーが大きかったのでは。そのせいでPKで思い切って蹴りにくくなったり、自分にとってはコースが読みやすくなったりするなど有利に働いたこともあったと思います」と冷静に分析します。

大学でのプレーが転機に

高校卒業後は拓殖大学に進み、さらに高いレベルでサッカーを続けます。自身のターニングポイントとなった試合について、大学3年時の総理大臣杯関東予選での試合を挙げます。それまでなかなかトップチームで出場できなかった谷田部さんが、出場のチャンスを得ます。試合には敗れたものの積極的なプレーが評価され、その後、トップチームに定着する契機となりました。「これがラストチャンスという思いもあったしプレッシャーの中でのプレーでしたが、あの試合を通じプレッシャーとの付き合い方を学びました。自分のサッカー人生の中でも大きな試合でした」と振り返ります。

大学卒業後は地元に戻り、2018年からFC CASAでプレーをします。「大学4年の後半で大きな骨折をしてしまい、JリーグやJFLに進むのは難しい状況でした。そんな時、島野(豊)代表から誘いを受けました。仕事をしながらサッカーも続けられるので、ありがたかったですね」と感謝します。関東リーグ昇格と天皇杯、全国社会人大会出場、そして国体出場が目標です。「出場する大会は全部勝つくらいの気持ちです。GKとしてはシュートを止めるという点で、もう一つレベルを上げたいですね」と闘志を燃やします。

サッカーの魅力について谷田部さんは「90分間、ほとんど途切れることなくプレーが続くので、体力だけでなく常に判断力が求められることが難しさであり、楽しさでもあると思います。ちょっとした差が勝負を分ける、ギリギリの世界が魅力です」と強調します。 栃木で育ち、今も栃木で活躍する谷田部さんの姿は、サッカーを志す県内の多くのサッカー少年、サッカー少女にとっても励みとなっているはずです。後輩たちに対しては「中学時代に芽が出なくても、プロで活躍するようになる選手もいる。『自分は下手だから中学ではやらない、高校ではやらない』ではなく、できなかった自分を見つめ直し、挑戦を続けてほしい。挑み続ければ、サッカーは見返りを与えてくれるスポーツなので」と熱いエールを送ります。